2006年11月29日

アマルコルド(私は覚えている)

amarcord-3.jpg絵とは関係ないが私が小学生の頃には下駄スケートというのがあり、下駄の下に厚い鉄板を刃に削っただけの物がくっついていて鼻緒があり、それを足にくくりつける長い布のひもが付属している。 鼻緒なのでスケートをする時は厚手の足袋を履く。 その頃松本ではみんなその下駄スケートだった。 
冬になると学校の中庭や、あちこちの田んぼは臨時のスケート場になる。
何処の町内にも田んぼのスケート場があった。 田んぼが氷るころになると遊びはその下駄スケート一本槍。 今日は○○君ちのスケート場、明日はあっちの、と誘い会わせて集まっては暗くなるまでひたすら滑る他は何をしていたのかあまり記憶にない。

ネーデルランドのブリューゲルの絵なんかには木靴のスケートなどが描かれていたりするが、他では革靴のスケートも古くからあったようだ。

恐らく下駄スケートは日本だけだと思う。
その後下駄スケートも微妙に進化はするものの私が中学生になって、田んぼスケート場から山の上の美鈴湖の大きなリンクにテリトリーを広げるころになると、あっという間に皆さんスケートシューズに自然に昇格していた。

そのいつの間にか姿をけした下駄スケートは何処で売っていたのか。下駄やさんか?、それともスポーツ用品屋か?、全く覚えていない。
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2006年11月27日

スッポンタケとキヌガサタケ

suppon.jpg15年ほど前の話だがまだ娘が小さい頃、当時のポチを連れて娘を自転車に乗せあちこちの公園を散策というのが日課になっていた事がある。 当時の娘はか弱く可愛く正に父親にとっては天使のようで・・・しかしその頃に時間が戻って欲しいとは決して思わない。 時と同じで人間も同じ苦労を繰り返したいとは思わないようだ。 この絵はスッポンタケ。 未だ娘が可愛い頃(今は全く可愛くないと言うわけでもない)、竹藪にて「ねえねえとうちゃんこれなあに?」と竹の根元の奇妙な物を指さした。
 当時はキノコにはさほど興味はなく「キノコのようだけど父ちゃんも見たこと無いなあ」と採集して家に帰った。
早速キノコ図鑑を買い調べてみるとスッポンタケといい若い頃は食用になるそうだが持ち帰ったものは鼻に近づけると酷く悪臭を放っている。 下部の白い卵形の部分に悪臭を放つ液体が貯まっていて既に食べられる時期を過ぎていたらしい。 
子供の目線だと地上の不思議を見付けるのに向いているらしく。 娘と散歩をしたおかげで初めて見るキノコに出会う事が多かった。 
kinugasa-2.jpgこちらはキヌガサタケ。 
一般的には中華料理の高級食材だなどとと言われるが、形の完璧でないものは結構庶民的な飲茶のメニューに有ったりする。 
干したキヌガサタケを水に戻すと微妙に香水の様な香りがする。 だからサンラータンのような酸味のあるスープに入っていることが多い。 結構シャキシャキと不思議な感触だ。 
築地の市場で買ってきた安物のキヌガサタケの乾物が我が家にもあるが時々スープにして食べている。 デリケートな高級料理にするには下ごしらえが大変そうだ。
どちらも竹藪に生えることが多いらしい。
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2006年11月23日

神の描いた絵

kaminoegaitae-1.jpg皆さんにはどの様に見えるだろうか。虎カラーの湖底から水草が幾筋も水にたゆたいつつ水面に向かって伸びているような。 或いは無重力空間に伸びた未知の生物か・・・左右20ミリぐらいの水晶の中の別の鉱物(おそらく)中の植物の様に見える物は(しのぶ石)というのにもにているが定かではない。
kaminoegaitae-2.jpg雪の河口湖。 こんもりとした雪原から一本の木が生えその向こうのぼんやり煙った湖面には雪が降り続けている。 更に遠景にぼんやりと富士の姿が見える。
これも上の物と殆ど同じ鉱物でメノウとかカルセドニーと呼ばれる物を薄切りにしたもの。 左右25ミリ。
水晶、石英、メノウ(Agata)、カルセドニイ、アメジスト、ブラッドストーン、オニキス、等と様々な色や結晶のしかたに因って沢山の名前で呼ばれているが(SIO2)二酸化珪素である。 自然は時々天才的な才能を発揮する事がある。
kaminoegaitae-3.jpgこちらは見た目通りゼブラストーンといいます。 オーストラリアで出る、粘土が石になった様な物らしい。(左右150ミリ)


最近返事をサボっていたら笠間君が気を利かせて答えてくれたようだ。 スタッフの中で読んでいる人が他にもいたら是非飛び入りしてくださいね。
皆さん喜ぶと思いますので。
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2006年11月22日

今のぽち、旅行、samurai7

画像 018.jpg3代目、今のポチ。 細い棒の上に登るのが得意だ。 2代目も晩年この芸を身につけたがあまり披露することなく死んでしまった。 2代目のポチは家族旅行にも石堀りにもキノコ狩りにも同行し、車で出かけると兎に角一日中山や海をうろちょろできるのだから車大好きだった。 自分に取っては吠えるべき客人(セールスや用が有ってくる見知らぬ訪問者)には大きな声をして吠える。 話しが長くなるときには入り口の横に置いてある車の後部ドアを開けると吠えるべき相手の横を矢のように駆け抜けて車の中のケージに突入。 その後は静かにしていた。 前ポチとは雷雨の山や険しい道無き道をさまよい歩いた。 確かに樹海の中にキノコ狩りに入ると迷う。 例え犬連れで入ったとしても元の位置に帰り難い。 よく溶岩のせいで磁気が一定方向に定まらないからと言われるが私の場合は磁石など持たずに山に入るから関係ない。 原因はどこまでいってもフラクタクル、景色が似たような繰り返しで成り立っている上にまっすぐは進めない。 森の中に溶岩の裂け目が在り深い溝だと夏でも雪や氷が残っている。 江戸時代の金持ちは夏にこういう処から氷を運ばせたりしたことも有るのだろう。 兎に角まっすぐ進めず景色に目印が殆どないので戻れない。 その2代目のポチは嗅覚遊びには興味がなく松茸探しはできなかったが、今ポチは臭い探しが好きで松茸ハンティングは得意だ。 但し近所の公園などで模擬訓練をしているだけで今ポチと山に入った事は未だない。 前ポチと吉見百穴の近くを通りかかった時変な物を目にした。 岩窟ホテル(明治から大正に掛けて近くの農民のおじさんが一人で岩壁を削って掘り抜きの建物を造った)。今は中へ入ることは出来ない。 
サムライ7の設定で木賃宿のイメージを笠間君から聞かれ、これを思い出した私は即答した、「岩窟ホテル」。 後の小林さんに発注するときに笠間君がそれを言うと小林さんも首をかしげたらしい「岩窟ホテル、なんじゃそりゃ???」「さあ、吉見百穴の近くにあるそうですが」というわけで岩をくりぬいた木賃宿となった。 始めは土間に直に座る予定だったが、小倉さんがどうしてもムシロを敷きたいとこだわったのでムシロだけは敷いてある。背景的には土間の方が楽なのに有能な人間はめんどくさい方を選ぶらしい。

昔々前ポチの頃、土肥金山の見学をしたとき(ウチは結構鉱山跡など穴を見ると入りたくなる)金山のおじさんが電池式の拡声器をもって3人と一匹のすぐ前で大声で説明してくれた。 我々3人と一匹は耳を塞ぎつつ聴いていた。
勿論、ポチは耳をたたんでいた。
ウキョウが処刑場の階段でテッサイの耳元に拡声器で喋るのはこの時の思い出が元になっている。
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2006年11月20日

ゴミのフリスビー

GOMIDISK-3.jpgポチコ3代目は変な犬だ。 同じGシェパードでもそれぞれ全然違っていたがこいつは特に変な犬だ。 椅子に座っていると床に落ちている小さな紙のかけら等を咥えてきてはチョコンと膝の上に置く。 その小さな物を手で弾いてやると空中でキャッチし再び膝に置く。 床に落ちているものによっては膝に乗りにくい物もあるが何度も口でくちゃくちゃしながら器用に乗っける。
GOMIDISK-2.jpgこれは唾液でベチョベチォになった紙の切れっ端を置くところ。 けっこう迷惑な話だが膝に置かれた物をゴミ箱に捨てるとどこからか見付けてきてはまた膝の上に置くそれも捨てるとまた見付けてくる。 こんな小さな物で遊ぶのが好きな犬は初めて。
GOMIDISK-1.jpg指で弾かれるのをじーっと見つめて待つ。 じーっと念じると飛んでくると思っているらしい。
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2006年11月18日

アマルコルド(私は覚えている)

0boeteiru.jpg誰にも思い出の味で既に食べられなくなってしまった物というのが一つや二つはある物だろう。 当然私にも。
karintou.jpgうんこではなく、
この絵はカレーカリントウのつもり。 「えっ、カレーカリントウ?」と思う人が多いだろうが「ああ、あれか」と思う人も少しは居られるだろうと思う。私が生まれた長野県の松本近辺で一時的に流行ったかりんとう、勿論甘く少し辛く、カレーの風味がとても薫り高くて子供はみんな好きだった。 しかしこれを食べた覚えがあるのは中学から高校までの間で、その後東京へ来てしまったのでいつ姿を消したかは定かではないが大人になって再び里帰りをしたときには既に何処の店にもカレーカリントウの姿は無かった。 無いとなると尚更食べたくなるのが人情というもので、思い出す度に食べたい、食べたい、と思っていたところ群馬県のドイツ村なるところで偶然見かけたのだった。 期待に胸を膨らませつつ口に入れると「ほほう、確かにこのような・・・」などと思った。 確かに非常に味と香りは近いのだが、思い出の物とは何か品格のようなものが違う。 思い出に美化された方のかりんとうは大きくオーソドックスな黒いかりんとうと輪郭は変わらない。 ドイツ村で見付けた物はもっと小さくソフィスティケイトされすぎていてジャンクっぽさが足りない。 私と同じ味覚の思い出を共有する人も少しはいるのだろうな。
群馬県の一部でも恐らく流行ったたのだろうか。 
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2006年11月17日

人工物の様な自然物と自然物らしい人工物

人工物のようなゥ然物−1.jpg写真の四角いものは黄鉄鉱の自然の結晶、黄鉄鉱の結晶も様々な形があり鉱物には興味のない人でも面白いと思う様は沢山あるがそれを紹介するのは後ほど。 とある宇宙船の乗組員が宇宙空間で金属光沢の大きなこれと遭遇したら恐らく未知の生物が作った未知なる物とのコンタクトと思うだろう。 そんなプロローグのSFは作れないかと思っている。 10p以上の巨大なサイコロも産出する。
人工物のようなゥ然物−2.jpgスペインのとある崖にこの様にボコボコとひっついているらしい。 ぜひ現地でその姿を見てみたい物だ。
人工物のようなゥ然物−3.jpg一方この写真はタイのプーケットで物々交換で手に入れたルビーを指輪に加工した物。
 10年程前の話しだがプーケットの海岸でジョギングしていると怪しいおじさんに声を掛けられた。 「ちょっと、ちょっと良い物があるんだけど見に来なよ」と、ほったて小屋に連れて行かれる。 タイに行くとよくこのような事が有りますね。 たいがいカットしたルビーを売っている。 この時も例外ではなくルビーとサファイアの押し売りだった。 彼はルビーに燃料をぶっかけて燃やしたり金属の板をかぶせて上から石で叩いたりして「本物のルビーだ」とアプローチする。 確かにルビーには違いないが恐らく京セラかどこかで作っている人工のルビーをカットした物ではないかと私は思っていた。 天然のルビーにしては一目できれいすぎるからだ。 天然のルビーでこのクオリティーなら恐らく30万はするだろう。 「I think it,s manmade」というと「no no natural natural」 と言う。 うーむ疑わしいがジョギング中で私は当然金を持っていなかった。 ジョギングの男に声をかけるなぞ如何な物か、と思いつつふと手元をみると腕時計があった。 人気のGショック、元々フィットネスクラブの忘年会のビンゴで当たった物。 元々タダだから良いか・・・と思って腕時計と物々交換してきた。 怪しいおじさんと怪しいおじさんの取引は怪しく決着した。
鑑定はして貰っていないが今でも人工ルビーだと信じている。
 
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2006年11月13日

samurai7続き

だいぶ前の続きでanimeinsiderに掲載された記事を加筆したもの。

8話
 式杜人というコウモリの様な種族が登場する。実はこの者達、後半で死んだサムライ達の替わり、敵陣へ乗り込む時の重大な役割を果たす予定だった。
しかし、突如神の声が響き渡った。(原作からあまりにも逸脱するのは如何なものか)・・・と、すでに相当逸脱している筈だが不思議な反応がある物だ。確かに視聴者の評の中には(話しは原作そのものだ)という感想を書かれることも多く、あらすじが「話し」と思っている人もいれば、細かい演出の部分まで含めて「話し」と受け止める人もいるようだ。 キャラしか見ない人も多くきれいなアップの絵が長く続くだけで満足する人も多い。 私はどちらかというと昔からディズニー映画等の背景に目を奪われることが多かったので未だに背景は主役だと考えている。 恐らく全く背景が目に入らない視聴者もいるのだろうけれど・・・。
9話
 アニメーションというのは不思議な物で一度練り上げたシナリオが絵コンテ次第で全く別物になってしまうことがよくよく有る。  それをまた元の意図に沿って修正し直す事もしばしば。 絵コンテマンに直しを出す監督も多いが最近はあまり流行らないやり方だ。 何故ならばシナリオを読んで解らない絵コンテマンには直しを出しても恐らく再び違う過ちの繰り返しになるからだ。私の若い頃を考えるとそうとしか思えない。
 この回から強力な右腕、大原君の出現。 私ひとりでは直し切れない絵コンテの修正をこなしてくれた。 これからは絵コンテチェックは赤のボールペンで一晩で書き殴れば自動的にきれいな決定稿となって上がってくるという仕組みだ。 さあどんな絵コンテマンでも怖くはない!

10話
 この話数は久しぶりに息抜き的なシナリオ完成。 しかしながら、絵コンテの上がりに久しぶりに激怒する結果となる。 「馬鹿野郎!!」と思わず叫んだ。当然、私の絵コンテチェックのラフ修正は真っ赤っか、当然大原君は90パーセント描き直すはめになる。 
 その結果、ゴロベエとヘイハチのファン急増。
11話
 シナリオの出来としてはけして良いとは言えない。原作のキクチヨが拍子木を叩いて村人を集めるシーンが強烈であった。これに代わるシーンは最後まで思いつかずこの辺も原作の方が100倍も面白い。 ・・・がその辺を考えてかどうかは定かではないが、笠間プロディーサーが良いスタッフをローテーションに組み込んだ。 作画も演出も極めて真面目に仕事をこなし、意外にも身近なところでは作品中ナンバーワンの人気を勝ち取ったようだ。
ホッとした。
12話
 この回も重要なところは原作にかなり近い。 まくし立てるキクチヨ・・・この回では特に生身の人間にしなくて助かったと思った。 なにしろこれだけの量の台詞の表情を絵で追うのはシリーズ物では大変だからだ。音楽ではカンナ村の要塞化のテーマというのを初期段階で発注しておいたのが実は間に合わず大変残念に思っている。
13話
 巨大ボーガン発射の巻、いや、このような物はいままで全く見たことはない。 それは当たり前でこんな馬鹿な事をやる奴はいる筈がない。第一あんな風に飛ぶ筈もなく、当たる筈もない。羽が無い矢なぞ尻をふりつつ失速するのが当たり前である。 もともとシナリオ会議の時に何か言わないと進まないので口から出任せ、(木を切り倒して巨大ボーガンを発射する。)などと平静を装って言ってしまったのがきっかけで、富岡さんがシナリオにしてしまった。 メカデザインの小林さんがとてつもなく巨大な発射台を描いて見せた。 後戻り不可能になって現実にやってしまった。
 不思議なことに細かいことに文句を付けるファンはあまたあれどこのシーンは意外と好評であった。
14話
 実は小林さんの描いた浮遊収穫要塞のデザインは3Dモデル用では無く、背景のブック(なぜbookというのか長年この業界にいるが誰も知らない)で描くつもりでデザインされていたが、この話数で奈落の底にゆったりと落ちてゆく要塞を描きたかったため、強引に3Dでモデリングして貰った。
実は14話の為だった・・・とするとけっこう計画的、意外と行き当たりばったりではないのかな。
15話
 編集の時、笠間君から相談があるとのこと。「実は14話と15話のキララの服装が違っていて、勿論直そうと思ってはいるんですがカットが多くて」「あっそぅ、直さなくていいよ」「エッ?] 「だからさあ、崖を上がってくるカットの横に汚して置いときなよ」「・・・?」 
 恥ずかしい話しだが私はむかしから結構おおざっぱで完璧主義者とは程遠い監督です。 誰にでも指摘できるミスはそのままで恥をかくのがいい。それよりも次回で一枚でも多く動かして欲しい。 また直す為に笠間プロデューサー自ら徹夜で修正したりするのだろう。 あんたが今日少し寝られれば次ぎの回がもっと良くなる。
時は流れて、ネットに寄せられた視聴者の意見を目にする。 そこにはお褒めの言葉があった。「がけを這い上がる途中で汚れた上着を脱ぐなど、なんときめの細かい演出であろうか」・・・と。
 心の美しい視聴者に感謝するのみ。
 くれぐれもこれはご内密に・・・。
16話
この話でリキチが発射する銃は前回キュウゾウが奪ってきた銃ということにシナリオ段階ではなっていた。だが、コンテマンから電話があって「どの銃にしますか ?」との質問。 その時突然当初の考えを変えた。「でかい雷電の銃にしてください。」絵的にはそれが迫力があるからだ。 しかしどこから手に入れたことにしようか・・・。 必死で考えたあげくコンテが上がってきら、森の中を攻め入ってくる雷電一騎をキュウゾウが切り捨てるシーンを追加することにした。 (気が付くとまた無計画さを暴露している。)
 このいきさつはスタッフの中でも知る者は誰もいない。
 恥の上塗りの続きは後ほど。
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2006年11月09日

ダチョウの卵−2

datyokawa.JPG写真はダチョウの卵の薄皮を殻から剥がした物。 湿っている時は柔らかくなめし革のようでさわると心地よい。 このように乾いてしまうと随分縮み、繊維に沿っては裂けやすいが反対方向には耐久性があって、プラスチックでできたカンナクズといった感じ。

鶏の卵の薄皮を傷口に貼っておくと早く直るというのを聴いたことがあるが験したことはない。 最近バンドエイドで湿式治療用の物があって確かに傷がきれいに治る。 ただしけっこう分厚くて邪魔になることもあり、このダチョウの卵の薄皮を人工皮膚替わりに使うのはどうかと考えている。

今度怪我をしたら験してみよう。 少なくともきれいに剥がせばランプシェードにはなるだろう。
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2006年11月08日

早速、アマルコルド(私は覚えている)

amarcord.jpgずいぶん昔、小学生のころ毎日眠りにつくのが一番の苦痛だった。 眠ろうと目を閉じると宇宙の事を考えてしまう。 意識は太陽系の外へ、銀河の外へ、銀河団の向こうへと辿りやがて宇宙の果てへ、そしてその向こうは・・・と考えるとその向こうは何処まで行ってもある。
我々の引っかかっている空間はどの辺にどの様にあるのか?
それを辿り続けると心臓と肺の中間当たりからイトミミズが増殖し身体の外まで皮膚を突き破ってあふれ出る感覚に苛まれる。
とにかく眠りに落ちるのが怖く、ふっと何度も現実に戻ってしまうのだ。 当時は時間を含めて四次元の認識で考える能力しか無かったからだが・・・
押し寄せる眠り.jpgその眠りと、覚醒との狭間には決まって同じ映像を見る。 暗闇の向こうからピアノ線の様な物が波のように押し寄せてくる。 その上を自転車に乗り私がいつまでも辿ってゆく。 自転車というのが子供らしくてたわいない感じはするがとにかくこの(エルム街のフレディー)私のフレディーはピアノ線だった。 それを辿るのがイヤでイヤで、眠る前の長い時間はとても苦痛だった。
十数年後量子力学に出会い、もやもやが晴れるとピタリとこの映像は見ることが無くなった。 一般教養ではどうにもならないことが沢山ある。
実はこの映像を今見たいのだがどんなに努力しても決して見ることは出来ない。 恐らく一生見ることはないだろう。  
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2006年11月06日

アマルコルド(私は覚えている)

私は覚えている.jpg以前、イタリアの雑誌の記者がインタビューに来たことがあった。 イタリアの雑誌だが記者は日本人の女性だった。 人生始まって以来の不覚。 4時間も待たせてしまって(仕事の都合ではなく寝ていたのだから全く会わせる顔がない)と言っても顔を合わさないでは更に困らせる事になるのでひたすら謝ると共に私としては最上級の愛想良さで接した。 とはいうものの、最近は若いころとは違いずいぶん愛想が良くなったと自認している。 年をとると嫌われたり笑われたりすることがあまり怖くなくなり、普通程度にはおしゃべりになるものらしい。 インタビューの中で「イタリア映画で一番好きな作品は」と聞かれ私は迷わず(フェリーニのアマルコルド)と答えた。
彼女は「見たことは有りませんが、是非見てみます。今日は有り難う御座いました」とにっこり。どうやら許されたようだ。 「今日のお詫びに食事でも」と切り出したところ「お気になさらないで下さい」と言われ少しがっかりする。 言い訳がましいが、女性だから誘ったわけでは無い、ようなあるような・・・。

暫くしてメールが届いた。 「アマルコルドとはイタリア語で(私は覚えている)」という意味らしい。 良いことを聴いた。 実は私はアマルコルドの意味を知らなかった。これを機会に同じ題で思い出の一部を時々綴りたいと思う。

その後彼女とは食事はしたが、口説いてはいない。 何故ならば「口説いてはいけません!」と言われたから・・・。



 
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2006年11月04日

samurai7新オープニング

リクエストに応えて書くはめになった、新オープニングについて。

真実は極めてエキセントリックではなく、極めてネガティブな要素で左右される。 つまり、どう作りたいかではなく何ができるのか?、我々に与えられた条件はそれしかない。

ある日笠間君から電話が入った。 samurai7NHK総合で放映されることになったのですが、オープンエンドだけリニューアルしたいのです、時間がないのでできれば監督に絵コンテを描いてほしいんです、もちろん早業で。

曲はメールですぐ送るということで、聴いた・・・ラップだ・・・。

多分笠間君に逆らうスタッフは殆ど居ない。
何故ならば彼が切れると現場が止まってしまうからだ。彼は核を保有している。 2日後、笠間、猪股、両プロデューサーと私の会議。

猪股さん「監督、怒らないで欲しいんですけど、歌はカミセンです」私「ああ、カミセンだったのか・・・三宅健だっけ」「そうですよくご存じで」

実は娘が小学生のころ、カミセンのファンで彼女の部屋にはポスターが一杯貼ってあった。

今はグレイ一色で、カミセンには興味は無いらしい。 当時だったら、娘に尊敬されたのになあ、世の中は全くままならず。 

話しは戻るが、何がきても外しているかぎり私はいやがりません。 
如何にもトミノ作品の様なオープニングは嫌いです。

驚かない原因は既にあり、アニメジャナイ事件を経験しているからだ。
(解る人には解ること) このアニメジャナイの絵コンテ、第一項は拒否された。当時の状況を考えると仕方有るまいとは思うが。

で話しは戻って、カミセンのオープニングだ。

いつものことだが、ポチの散歩を兼ねて、繰り返し曲を聴きながら夢想する。映像を・・・
真っ暗闇から浮かびくる映像を探ること、それのみだ。

皆さんはその結果から意味を見いだし評価する。 それは評論という分野で、その意味では正しい、その様なことを根底では考え作業をしているが現実はもっと触覚的だ。 暗闇に浮かぶ光りを探ぐる行為のみ、皮膚に生えた触手しか使わない。

ポチの散歩と共に、コンセプトを決め、三日で絵コンテを仕上げる。

その後、ウチの近くの安楽亭で焼き肉をくいながら、作画打ち合わせの為の打ち合わせをした。 
私の場合は理屈をこねるのは好きだが、肝心の決定は触覚である。

だから冒頭の唇は、暗闇に見えた唇・・・それが唯一の答えです。
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2006年11月03日

屋上の百合とポチ

po.jpg芝生の屋上などというと凄い家を想像しそうだが、実はとても小さな家だ。 以前MXテレビの狭小住宅の特集で紹介されたぐらいだから普通よりずっと小さい。 番組内で石原慎太郎に「都内の住宅事情に関しては身につまされるものがある」と言わせた程の小さな敷地をできるだけ広く使おうという特徴のある家ばかりだった。
poo2.jpg猫の額ほどの芝生の屋上だがポチはここが大のお気に入り。
ダイナミックに走ってフリスビーをキャッチすることはできないが、ちまちまと連続的に投げたディスクを素早くキャッチするのが格別らしい。
その狭い芝生に百合の花が咲く。 植えたわけでは無いが、勝手に生えてきて年々数が増えて今年は15本ほどになった。 けっこうきれいなので増えるのが楽しみだ。 屋上の植物に関しては私が神の役を演じている。 気に入らない物は引き抜かれ、私がきれいだと思う物は増えてゆく。

写真のデレデレしたポチは今のポチ。
松茸探しは最初に覚えたのだが、今日は試しに100円玉でやってみたら予想よりも優秀でちゃんと探し出す。 一円玉でやっても同様。
金を落とした時は便利かもしれない。 ただ一つ問題があって探しだしても「マゥマゥ」と人の赤ん坊のような声を発して教えるが、次の瞬間フリスビーへとまっしぐら。 実にわかりにくい。
普段からおしゃべりで「マゥマゥ」「にゃうにゃう」「ファウファウ」と猫のような声で色々喋っている。 とてもボキャブラリーが多く我々とけっこう話しが通じる。 人間の子供を育てているような感じ。 特に悪いところが人の子供のようだ。
直ぐ口に出す言葉は「父ちゃんイヤだ!」
まだまだどうすれば彼女にとって得なのかが解っていない。
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2006年11月01日

突発性難聴、或いは浅野医師

突発性難聴.jpg
一年以上前の話しだが台風が寝ているあいだにどこかへ去り・・・と共に目覚めると何か空間が変だ。
ズンズン、と響く低音がまるで質量のある物質の様に押し寄せてくる。
「どうしたんだろう?」と思いつつ起きて上の階へ行くと、娘がいつものようにグレイの音楽をかけている。
暫しお茶を飲みながらくつろぐが、「おい、何か変じゃないか?」「何が?」
「やたらと低音が押し寄せてくる」「はあ、耳鼻科に行ったら?」と娘とかみさん。
近くの耳鼻科で検査をしてもらうと左右の聞こえ方がアンバランスで、突発性難聴と診断された。 原因は急激なストレスによるものというごくありふれた事。 内耳に繋がる血管は一筋しか無くストレスによって詰まってしまう事があると言うことだ。 ふむ、心当たりはある。 
「2.3日薬を飲んで直らなければ病院を紹介します」と言われて、やはり直らないので日大病院へ行く。
 話は微妙に目的に向かってずれてゆくが、大変待たされて診察室へ入ると待っていたのは目がくりくりとした可愛い女医さんだった。 (浅野医師)この医者と話しをしているととても癒される。 女医さんの指示に従って3.4日血行をよくする点滴を受ける。 ・・・が一向に改善する兆しはない。
 「直る患者さんは劇的に改善するのですが・・・ダメですか、暫く薬を飲み続けてください」と言われ処方されたビタミン剤と血行を良くする薬を飲み続けることにする。
 話はいつものように変わるが、美人女医に当たる事が私の場合よくある。
 ずっと前にインキンにかかったことがあり、皮膚科に行くと、目の前に美人女医、この場合幸運か、そうでなかったのかは微妙だが結果は処方されたくすりで直ぐ完治した。
 話しは浅野医師に戻るが、かわいい女医さんと話すのが楽しみで数ヶ月通った。 そんなある日、生物として極めて心配な事柄があったのでその浅野医師に相談した。 「先生、ちょっと辱めな相談なのですが・・・射精しようと力を込めると耳の奥が痛いのだが、控えたほうがよろしいか?」という質問に、彼女は目をまん丸くして答えてくれた。 「神経は複雑に絡んでいますからねえ、滝沢さんしても大丈夫ですよ」 安心してそれ以来遺伝子の赴くまま、生殖行為は続けている。
 私はただのエロジジイなのである事を再認識する。
 
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