2013年11月30日

メモ 天守物語

なまくび.gif
朱の盤 「いや先ず、おなかがよくてお争い、お言葉の花が蝶のように飛びまして、お美しいことでござる。・・・・・さて、此方(こなた)より申す儀ではなけれども、奥方様、此の品ばかりはお可厭(いや)ではござるまい。」 包を開く、首桶、中より、色白き男の生首を出し、もとどりを掴んで、ずうんと据う(すう)。



・・・とメモをしておかないと忘れるので脈絡なく時々このブログは演出ノートと化す。 読者の方々にはお許し願いたい。


関係なく
「お前の言う倍」、次回は「お前の言う倍」
訳が解らないかも知れない・・・が惚けたわけでもない。
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2013年11月26日

平中が侍従の君に懸想した話−3

平中−3.gifなんとかして女を嫌いになりたい、そして諦めたい。 そして別の女に恋ができたら楽になれるのに・・・と平中は思い、侍従の君の悪い噂を探してまわるが何一つ見つけることができない。
思いは募るばかり、やはりあの女が恋しくて恋しくて・・・。

女も面倒くさいかも知れないが、男だってけっこう面倒くさいものなのである。
焼き付いてしまったものはなかなか消せないのである。


侍従の君を手に入れたいと思う心は、それが不可能であるとするとベクトルを屈折して何とかして諦める方法を模索するのである。

遂に奇策を考え出す。

侍従の君のおまるを盗む事にしたのである。 それも済んだ直後のおまるをである。  さすがに中身を見れば幻滅を感じることだろうと思った。


平中は女の童が女の局(つぼね)より、香染めの薄物におまるを包んで出てくるのをこっそりと後を付けて行き、取り上げる。

誰もいないところへ行って蓋を開けてみた。

ぷんと匂った、それは丁字の香りだった。 よくよく見ると淡黄色の水と黒ずんだ黄色の物体が3切れほど。  
糞のわりには匂いがどうも良すぎる。  馥郁たる黒棒の香り。

木片で突き刺して嗅いでみる、そして舐めてみる。


尿に見せかけたのは丁字の煮汁で、糞も偽物、甘く味付けされている。

こんな事をした侍従の君は尋常の女ではない。
ああ恋しい恋しいは募るばかりで、本当の恋の病で死んでしまう。


女には夢中になるものではないというお話である。

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2013年11月24日

語録−43

大仏のひげ.gif
心にやましい物をかかえると、人は規則を守りたくなる。
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2013年11月20日

それで・・・

星.gif
と、いうわけで皆さんのお望みは何だろうか?



話は変わって、アイソン彗星はどんなだろうか、東京からは見えない。
夜空麗しきカントリーにお住まいの読者の方、明ける前の東の水平線近くに彗星の姿が見えないだろうか?
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2013年11月18日

・・・かな?

センボンクズタケ.gifセンボンクズタケかな?

マメザヤタケ.gifマメザヤタケ

どちらも食えるかどうかは判らないが・・・
記事の内容はかんけいなく、

なんとなく最近、ちょいと思うことあって自分を省みるにあたって、なんとなく、なんとなく・・・与えたくなった。 
何を与えたくなったかというと・・・望まれる物を望む人にである。

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2013年11月16日

メモ

霧の暗い森.gif 殆どの人は自分の能力の範ちゅうで理解、解決できると思い込む、または、それ以外の事を見ようとはしない。
外科医はすべてが外科手術的案件だと思い込みたいし、精神科医は全て病は心の中に潜んでいると思いがちで、検察は法律が全てだと思いたいし、弁護士は法律を利用して正義を勝ち取りたいし、親は子供のために行動していると思い込み、・・・

真の解決策は実は自分の能力外にあるのかも知れないことを考慮しなければならない。
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2013年11月08日

オースティン語録−1

語録.gif
人は自分の好みにかこつけて、すぐ勝手な理屈をひねり出すものである!
                      Jane Austin  富田彬訳


うむ、原文は読んでいないけれど、ちょいと思うところで補うと

人は己を正当化するために、勝手な理屈をひねり出すものである。なんて思うことがしばしばある。

・・・というか、若い頃の自分を思い出しても、こんな事はあったのではないかと思い当たる。

年をとってもなお、その能力に磨きをかけるやからも沢山存在する。

皆さんはどうだろうか?
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2013年11月04日

平中が侍従の君に懸想した話−2

平中.gifどしゃ降りの夜、屋敷についた平中はいつもの女の童(めのわらわ)に仲介を頼むと答えが返ってきた。  「人々がお寝みになってから部屋でこっそり会います」というのである。
人々が寝静まってから遣戸の掛けがねを外すと容易に開いた。

「夢のようだ」うれしさに身震いして中に入る。 暗い中に空薫(からだき)の香だけが立ちこめている。 心臓が壊れるほどときめきつつ寝床とおぼしき所を手探る。  
女はそこにいた。 衣一重をきて横たわっている。 髪や肩に手が触れる。 頭つき細やか、髪は氷を延べたように冷たい。 平中はもう何も考えられず、夢中で震えるばかり。 
この時間は短く長い・・・。

・・・と女が言った。 「大事なことを忘れていました。 隔ての襖の掛金を掛け忘れていました。 掛けて参りますから」・・・と言って出て行った。

・・・そのまま女は帰ってこなかった。
もうすぐ夜が明けてしまう。  夜が明けぬうちに平中は逃げ帰らなければならなかった。
「自分を馬鹿な男だと思っているのだろう、ああ恨めしい」
「どうしたらあの女を諦められるだろう」
「なんとかして疎ましい女と思う心を持ちたい」と思った。
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2013年11月01日

空を見ない人々

空 富士.gifこんな記事も以前に書いたようなかかなかったような。
今年も富士山とそろそろお別れ。
空を見ない−2.gifこんな映像を見ると、空を普段見ない人々は、やれ隕石だ、UFOだと騒ぎ立てる、終いにはニュースになることもしばしばであきれてしまう。
これは当たり前に遠くへむかう飛行機である。

勿論宇宙人は乗っているが、われわれのお仲間、地球人という宇宙人である。
中にはその宇宙人が300人ぐらい乗っていることもめずらしくはない。

毎日だってこんなものは見られるのである。
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Le Passage du Styx.

ヨアヒム パテニールというオランダの画家がいた。 ブリューゲルよりも随分とマイナーであるが、私はこの画家が好きだった。邦題、渡し守カロンの船という絵がある。
0101.gif見ると白髪の鬼カロンテが、一艘の船に乗ってせわしげにやって来る。
カロンテは大声で叫ぶ。 「俺はお前らを、向こう岸の地獄へ渡す船頭だ。
0202.gif真っ暗な中、火の中、氷の中、お前らはそのどこかに入るんだ。
0303.gifさあ早く乗れ!」 カロンテは泣き叫ぶ裸の者たちを、アケロンテ川の向こう岸へ連れて行く舟に乗せる。
0404.gifダンテ「神曲」平沢彌一朗訳よりですが・・・そちらはG.ドレの挿絵がひっついているところを、パテニールの絵に改変して。

こちらはダンテ「神曲」用に書かれたものかどうかは私は知らない。
タグ:PATINIR
posted by 敏文 at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記