2009年09月08日

広重

53.jpg広重の有名な五十三次、蒲原。

静岡県の風景らしいが、今では暖かく広重の訪れた四月に雪景色なぞあり得ないので広重のイマジネーションの産物である・・・と郷土史家はおっしゃったりするが、科学的に見ると今より江戸時代はずっと寒かったようで、きっと本当に雪景色だったのだろう。

気候は長いスパンでは当然寒くなったり暖かくなったりしている。

平安時代は暖かく、江戸時代は寒かったのは事実なようで科学的には現在は「氷河期、無氷河期」のどちらに当たるのかというと、氷河期なのだが文学的には明らかに氷河期と表現しづらいご時世なのである。

事実と文学的或いは文化的な物のあいだに存在する半透膜のような錯誤、平たくいえばいかにも一方向のルールを守って物質は流動しているにもかかわらず温度だけは見えなくも逆行しているが如く(結果的にちっとも平ったく言っていないのだが)極めて平たく伸ばすと、言葉の世界は既にシッチャカメッチャカなのである。

演出家からするととても難儀なのである。
posted by 敏文 at 02:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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